筑波大学微分幾何学セミナー
2018年度 講演一覧

2018年度春学期 (4〜7月)

4月17日 (火) 15:15~16:45 自然系学系棟 D棟506 Francisco Martin 氏(University of Granada)
Translating graphs for the MCF in Euclidean space
概要: A translator is a surface in $\mathbb{R}^3$ that (up to a tangential diffeomorphism) moves with velocity $v=(0,0,-1)$ by Mean Curvature Flow. Equivalently, the mean curvature at each point is $H= (0,0,-1)^{\perp}.$ Besides vertical planes, one of the simplest examples of complete translators is the grim reaper cylinder. In this talk we will describe several existence and uniqueness results for complete translators which are graphs over planar domains. This is a joint work with D. Hoffman, T. Ilmanen and B. White.

2018年度秋学期 (10〜1月)

10月24日 (水) 15:30~17:00 自然系学系棟 D棟509 野田 知宣 氏(明治薬科大学)
アフィン正準変換による発展とその応用について
概要: シンプレクティック多様体上の正準変換は Hamilton 系による発展の一般化であり、これにはシンプレクティック容量という非自明な不変量が存在する。特に適当な有限次元ベクトル空間の余接束上のアフィン Hamilton 系に対するこの不変量は量子力学における不確定性原理、Bayes更新と深く関わる。本講演ではシンプレクティック容量と不確定性の最小単位との関係、多変量正規分布における母平均についての Bayes 更新がアフィン正準変換として具体的に実現出来る事を概説する
10月30日 (火) 15:15~16:45 自然系学系棟 D棟509 楯 辰哉 氏(東北大学大学院理学研究科)
周期的ユニタリ推移作用素の局在化
概要: 近年コンピュータサイエンスや量子シミュレーションなどの分野において,量子ウォークという,ランダムウォークの量子論的類似と思われる概念が話題になり利用されている.量子ウォークとはユニタリ作用素によって定義される確率分布をさすが,その時間無限大での挙動は通常のランダムウォークと大きく異なる.その違いの一つとして簡単に局在化が起こることが挙げられる.本セミナーでは,量子ウォークやその一般化である周期的 ユニタリ推移作用素とその局在化について説明した後,小松尭氏(横浜国大)との共同研究で得られた,高次元におけるグローバー型と言われる量子ウォークの局在化について解説する.

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管理: 田崎博之 
更新日:2019年8月9日